『ジュンク堂書店が防犯カメラで来店者の顔認証データを撮っていることについて』
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ジュンク堂の14年1月の営業利益はマイナス9500万円。売上は503億円。書店業界全体の万引きによるロス率(総売上に占める万引き額)は1.4%ですから、ジュンク堂だけで7億円の被害を被ってるはずです。もし、万引きがなければ、ジュンク堂の2014年の営業利益はプラス6億円。これによりサービスや賃金などが向上するかもしれません。マンガが万引きロスの40%を占めるため、電子タグ化はあまりに人件費が掛かりすぎて被害以上のコストが掛かるでしょう。全国の書店合計で約190億円の被害にあってます。この状態をほっておくとブロークン・ウィンドウ仮説によって社会全体が不安定になる可能性すらあります。
問題は来店客の同意を取るかどうかですが、基本的にシステムは過去に万引きした人物の顔データとリアルタイムで来店した客の顔データの照合をして、一致したら警備員に連絡するわけで、全来店客の顔データを固定化しているかどうかは不明です。たしかにジュンク堂は全来店客顔データのビッグデータ化をしているかどうかの説明はするべきかもしれませんが、経済合理性よりもシステムの観点からそんな面倒くさいことはしないかも。
書店の利益率は上記のように非常に低いので、この顔認証がキライな来店客が10%減っても、つまり総売上が10%減っても、常習万引き犯が来店しなくなって、万引きロスが半分の0.7%になるほうが、はるかに合理的です。
この問題はNシステムのほうが深刻なのではないですか?高速道路という民間によって運営されている巨大道路ネットワークには無数のNシステムがあり、クルマのナンバーとドライバーの顔、通行時刻などのデータをこの場合は”警察”が”無期限”に”ビッグデータ”として”蓄積”しています。そのことを民間企業のNEXCO東日本などはゲートで開示していないですね。ジュンク堂に入りにくくなったと感じるのであれば、高速道路の通行についてもご検討されたほうがよろしいかと思います。こういうの嫌だと思ってる奴ほど実害は全くないことが多い。そもそも書店の万引きはひどいと思う。そういう意味でもオンライン書店で無人倉庫は理想的
データを集めるとリンチになるというのはなかなか難しくて理解しがたい。しかも、町を歩けばいまならどこでもやっているし、オリンピックがくればそれはもっとひどくなる。とはいっても、万引きをしないかぎり、アマゾンで本を買って履歴を残すよりはずっとプライバシーにやさしいと思う。