2015年4月から放映されるドラマ 『不便な便利屋』が北海道赤平市とコラボレーションする形でギネス世界記録に挑戦しました。挑戦した記録は、1時間にいかにたくさんの雪だるまをつくれるか? という挑戦です。出演者の岡田将生さん、遠藤憲一さん、トリンドル玲奈さんなどと赤平市民がひとつになって達成した記録です。
東京では、春の訪れが感じられる季節です。
しかし、日本の北国のシンボルでもある北海道の寒さの厳しさは、
2月も終わりになってもまだまだ続きそうなほど、寒気に包まれています。

2月28日(土)、公式認定員である石川佳織が訪れたのは、
北海道の赤平市でした。

ここでは、一風変わったギネス世界記録への挑戦が行われることになったからです。
何が変わっているのかと言えば、同記録挑戦がドラマ収録の中で行われるものだということです。
ドラマの中の1ストーリーで地域を活性のためのチャレンジをするという回があり、
そのシーンのための記録挑戦を「リアルにやろう」という発想のもと行われたものだったのです。
これは、岡田将生さんが主演する『 不便な便利屋 』 という
2015年4月から放映されるテレビ東京系のドラマ番組での物語の中でのシーン。
 
ここで挑戦した記録タイトルは、
 
1時間で作るスノーマン(雪だるま)の数(Most Snowmen built in one hour)
です。

ではこのアイディア、一体、どこから出てきたものなのか、このドラマの脚本と監督を担当した鈴井貴之氏の話を聞いてみましょう。

■ 鈴井貴之監督
「ドラマの中というより、そもそもはこの赤平の駅裏の広場でいろんなことをしたいなと思っていました。赤平という町が、炭鉱が閉山して衰退するしかないようなところで、子供たちが上京したときに「赤平ってどんな町ですか?」「赤平ってどこ?」って聞かれても、「富良野の近く」としか答えるしかないと思うんです。自分たちの町のことをちゃんと伝えられない寂しさみたいなものを、この町の出身としては思っていたので、何か子供たちにとっても胸が張れることをひとつでも作ってあげたいなという思いがそもそもあって。ドラマもしょせんドラマでしょって言われることもある気がするんですよね。でもドラマだけでも本当に一生懸命汗かいて、涙流してるっていうのを本当に伝えたいところがあったので。何かにチャレンジする・・・それがギネス世界記録というのは頭の片隅にはあったので、これは一緒にドラマの中でやってしまおうと。」

※インタビュー全文はコチラをご確認ください。 
 
なるほど、ギネス世界記録を何かに挑戦するシンボルとして捉えてもらっているのは、ギネスワールドレコーズとしても光栄なことです。

さて記録挑戦のほうはと言えば、これまでの同記録では1585体が世界記録として認定されているので、
これを上回る記録を達成しなかればなりません。

記録に挑戦するのは、出演者の他、赤平市の市民1,000人ほど、そして、番組側が集めた皆さんです。
Snowmen00
その数の総勢は、なんと1,406人になりました。 
 
写真をご覧いただければわかる通りに、とても広大な敷地で、
これだけの皆さんが、心をひとつにして雪だるまをつくることになった状況は、
ドラマの中の「現実」としては、めったにない光景だったように思います。

そして、1時間という制限時間が過ぎ去ってからの結果です。
その結果は、なんと、1時間で2000体以上をつくりあげて、
前記録である1585体は大幅に上回ることになったのです。

しかし、これだけでは、ギネス世界記録にならないのは、いつもの通りです。
これを最後に石川認定員が数え、要件に満たない雪だるまを除いてゆきます。

数時間をかけて数えたその結果、100体以上の雪だるまが失格になりながらも、
見事、ギネス世界記録へ認定、栄冠を手にすることになったのです。
 
記録は、2036体でした! 寒空の中、素晴らしいチームワークを見せてくれました。お見事ですね。
ドラマ内での挑戦とはいえ、リアルな挑戦でしたから、
実は失敗した場合は、失敗したなりのストーリーを用意していたそうです。
なかなかない記録挑戦、出演者も市民もスタッフも、みんなが楽しんで、
エンターテイメントの一部でもあり、地域活性でもある時空をつくりあげた様は、圧巻です。

 
 
 
 
Snowmen1



ギネス世界記録への認定、おめでとうございます!

このドラマの放映に興味あるかたは、コチラをご覧ください。
ギネスワールドレコーズの公式認定員、石川も登場しますよ。
 
[編集部 スズ]