会計事務所インタビュー

MyKomon会計事務所の会に参加している会計事務所の最近の活動や取り組みをご紹介します。

※掲載情報は、インタビュー当時のものです

耳の痛いことでもしっかりお伝えできる、地域の「よろず相談所」でありたい

大阪で資格取得後、地元愛媛で開業。お客様とスタッフのことを第一に考え「年輪経営」で着実に成長をされている藤本先生と重松先生にお話を伺ってきました。

Qはじめに、お二人が税理士を目指されたきっかけをお聞かせください。

藤本先生:
ちょうど高校受験後、父が脱サラして起業したんですが、その時に税理士という仕事を知りました。その税理士先生をみて、すごく人の役に立つ重要な仕事だなと思い、目指すようになりました。当時は松山に受験勉強できる環境があまりなく、都会に行った方がいいなと思い、大阪で勉強することにしましたね。その後、23歳で合格し、25歳で地元に戻り開業しました。

 重松先生:
私の場合は、高校を卒業してすぐに藤本会計事務所に就職しました。資格を目指したきっかけは、藤本から「目指してみないか」と言われたことですね。また社会保険労務士も事務所にいたので、話をしているうちに、やはり資格を取りたいなと思うようになりました。最初は行政書士を取ろうと思ったのですが、藤本の後押しもあり税理士を目指しました。もともと担当のお客様をもっていたので、資格勉強を応援してもらえたのはうれしかったですね。

Q重松先生は藤本先生からのプッシュで資格を目指されたんですね。
  資格を取る前と後で変わったところありますか?

 重松先生:
一番はお客様に対する思いが変わりましたね。もちろん資格を取る前も責任感を持ってやっていましたが、一スタッフの時はやはり“先生の下で働いている”という気持ちがありました。しかし取った後は、自分の名前で仕事をすることで、責任感がより強くなり、またお客様に貢献したい、発展してもらいたい、という気持ちがさらに大きくなりました。あとは税務調査の対応などもできるようになり、仕事の幅が広がり充実しています。

 藤本先生:
重松が資格を取得したのは、この2年ですが、会社の新規設立や女性経営者を任せることが多いですね。持ち前のとっつきやすさでお客様からも人気です。もう重松も入所して11年になり、いなくてはならない存在ですね。これからも女性税理士としてバリバリ活躍してほしいです。

Q藤本先生も重松先生も、とてもお話しやすいですもんね!
  そういったところもお客様にとっては安心につながると思いますが、
  お客様と接する際に気を付けていることはありますか?

 藤本先生:
はい。一番は、お伝えすべきことはしっかりお伝えする、ということです。事業をされているお客様にはやはり大きくなってほしいです。お客様に対して耳が痛いことを言えるのは私たちだけだと思っています。忖度して耳触りの良いことだけを言っていてもお客様のためにはなりません。もちろんサービス業なので嫌われたくないという気持ちもありますが、私の実家も商売をしており、やっぱり困った時に強くはっきりものを言ってもらえる、助けてくれる存在は大きいです。そういう立場であることを強みにお客様のためになることはしっかりとお伝えするという姿勢を貫いていきたいですね。

 Q何でも相談できる仲だからこそできる先生との信頼関係ですね。
   実際にお客様との関係でうれしかったエピソードがあれば
   お聞かせいただけますか?

 藤本先生:
税務調査や融資が上手くいった時には、「言う通りにしておいて良かった。藤本先生で良かった。」と言ってもらえてうれしかったですね。今後もそういう姿勢は貫いていきたいです。

 重松先生;
最近うれしかったのは、税理士試験に合格後、お客様にご挨拶に伺った時に、皆さん好意的に受け取ってもらえたことです。受験時から応援していただいていたのでうれしかったです。今までは一定以上のことは藤本先生からお伝えしていましたが、私も、お伝えすべきことはお伝えしていけるよう今後も頑張っていきたいです。

Qところで、最近、体制が変わったそうですが、どのように
   変わられたのでしょうか?

 藤本先生:
いわゆる製販分離体制を進めています。今は男性2人女性7人ですが、これから結婚や育児などもあるかと思います。そのときでも私はできるだけ仕事を続けてもらいたいと思っています。決算までできるスキルはありますので、財務支援部と経営支援部に分けて、財務支援部を主に内勤でできる体制にしました。ご家庭の都合に合わせて働ける環境を整えていきたいです。



Qなるほど、お客様だけでなくスタッフさんのことも考えているのが
  よくわかります。製販分離体制にされて、MyKomonがお役に
  立てているところはありますか?

 藤本先生:
まず教育面ではMyKomonの会計担当者養成動画やチェックリストを活用して一定の品質を保てています。

 重松先生:
チェックリストは私が入所してすぐに使いだしましたが、とても役に立っています。他にもお客様を担当する経営支援部と内勤の財務支援部、お客様の3者間でのコミュニケーションに電子会議室を重宝しています。個別のメールだといちいちCCに入れる必要があり、また「あの資料はどこ?」といったやり取りも発生しますが、電子会議室で共有されているので効率的です。お客様にも簡単なツールとして受け入れてもらえています。

 藤本先生:
メールだと大事な資料にはパスワードをかけるのも手間ですし、誤送信も怖いですが電子会議室だとパスワード不要ですし、誤送信の心配も少ないです。添付ファイルも100MBまで対応しているのでデータのやり取りにとても便利ですね。

 重松先生:
あとはグループウェアの進捗管理表ですね。以前は確定申告などの進捗管理をエクセルで管理していましたが、同時編集しにくく、結局、各自がバラバラの管理表を作っていましたが、MyKomonの進捗管理表で全員が統一管理できるようになりました。それによって人別で何%できているかなど、少し競争心を持ちながら楽しめています。資料回収管理も使っていますね。資料回収管理で確定申告のご案内を出しています。

 藤本先生:
所長としても見える化できているのでとても安心です。

 Qありがとうございます。お役に立てていてよかったです。
   では今後、事務所が目指されていく姿はどんなイメージ
   でしょうか。

 藤本先生:
経営戦略で「年輪経営」というものがあります。年輪はゆっくり成長し目が詰まっているから強くなるのだと。経営においても、一気に拡大するのではなく、少しずつ確実に、かつ着実に成長していきたいと思います。そのためにもスキルの向上とITをフル活用して、長くスタッフが働いていける事務所にしたいですね。銀行連携やCSV取り込みなどのツールも使いながら、それを財務支援部で使いこなせるようにITに強い人を配置しています。地域で必要とされるためにはそういったことを継続していく必要があると思っています。

Qそれでは最後にこの記事をご覧になっている経営者の皆様に
   一言メッセージをお願いします。

 藤本先生:
サービス業という認識で、お客様にいろいろご提案していけるようにと心掛けております。そのために研鑽を怠らず、最新ツールも取り入れながら、事務所一丸となって頑張っていく所存です。特定の業務に特化するのではなく、地域のよろず相談所でありたいと思っておりますので、私たちに何か相談いただければ、何かしら最適解を提案できるように士業連携もしています。まずは一言ご相談ください。

 重松先生:
私自身は税理士としての経験はまだ浅いですが、女性経営者や経営者の奥様など、女性だから話しやすいと言ってもらえることも多いです。今後もそういった話やすい雰囲気を大事に頑張っていきます。何かございましたらお気軽にご相談ください。

 藤本先生、重松先生、ありがとうございました!