どうせこれからもサッカーを見るなら、より深く知り、楽しみたいと思い、本書を購入しました。
というわけで、実際の試合では知り尽くせない戸田さんのサッカー論を味わえるは点で良書であることはもちろん、
読み進めて感じるのは、タイトルにもある「解説者の流儀」とあるように、解説者としてどう向き合うかという
プロフェッショナルとして姿勢を学べる本としても素晴らしいと感じます。
私自身は、幼少期は野球少年として過ごし、当時のスター選手はイチローや松井の全盛期。
家でのテレビは当然野球がメインで、父親と野球観戦をしては、ブラウン管で映し出されるプレーに熱狂していましたが、小学校高学年のときに日本がワールドカップに初出場するということで、初めて日本戦を鑑賞したのが最初のサッカーとの出会いでした。そのときに目の当たりにした、とりわけ海外のスタープレーヤーに心を奪われて、サッカーに関心を持つようになってから頻繁に観戦するようになり、2002年の日韓ワールドカップは日本中の熱狂と共に、私もテレビにくぎ付けになって応援しました。毎試合終了した結果をリーグ表に書き込み、相手チームの結果を予想しながら、あーでもないこーでもないと、自分が戦うわけでもない決勝トーナメントに行くための道筋を複数パターン考えるのが日課となり、日本が決勝Tに駒を進めたときに興奮は今でも忘れられられません。
そのときの戸田さんは日本代表の不動のレギュラーとして活躍されていたわけですが、当時の印象としては、本編でも触れている通り正直「赤いモヒカンの人」という程度(戸田さん、すみません。。)で、攻守において重要なタスクを担ってことなど知る由もなく、鮮明なのは、鈴木選手のつま先トウキックと稲本選手の相手をかわしてのゴールシーンの方で、その後のキャリア等の詳細は本書を読むまで知りませんでした。
月日は経ち、ますますサッカーに対する情熱は増すばかりで、海外留学の合間に貯金を切り崩して、オールド・トラフォードード、カンプノウ、サンチャゴ・ベルナベウ、サンシーロと現地で観戦し、スタディオ・オリンピコでローマの「Roma Roma Roma」の大合唱には圧倒され、感動を超えて笑いと涙が押し寄せる、もうとにかく最高の体験をサッカー観戦を通じて体験してきました。
今では、DAZNなどで海外のサッカーをいつでも気軽に視聴できる、なんとも嬉しい時代になり、
私もリーガやプレミア、CLの試合を時間があればフルタイム、少なくともハイライトで年間を通じて世界最高峰の試合を楽しく観戦していますが、その中でも圧倒的に戦術的でありながら、かつわかりやすい解説で試合を何倍にも面白くさせてくれるのが戸田さんの解説です。解説者がゴールシーンを語る上で、シュートの上手さなどに着目するのはよくあるとして、その二つ前のプレー、例えば中盤でのプレスからボール奪取と、ラストパスに繋げるための受けてのオフザボールの動き、もっと言えばボールを奪われる相手側のミス等々...今まではただゴールシーンを見るだけだったものが、それがなぜ起こったのか、きっかけは何か、どこが分岐点になり、相手にとってはなぜ防げなかったのか、といった深い部分での洞察とそれをわかりやすく伝える言葉の選択によって、同じゴールシーンでもより多面的に伝えてくれるのが戸田さんの解説です。一つのゴールにこんな複雑なプロセスがあるのかと、驚きを持ったと同時に、よりサッカーの面白さを知ることができたのは言うまでもありません。野球でもただのホームランで一喜一憂するよりも、その前後の配球やランナーの状況、アウトカウントや守備位置などを知り得て見るのとでは、味わいが変わってきます。(私のポジションがキャッチャーだったことも影響しているとは思いますが)
よく日本代表の試合では、視聴者目線で気持ちを前面に押し出した解説が好まれていますが、
個人的には、それはそれで、これだけ日本人がサッカー中継を見るようになったことへに功労あると感じています。
でも、もっと多くの人に戸田さん流のサッカーの見方が浸透したら、どれだけ素晴らしいかと思います。
オフサイドの意味はわからなくとも、渋谷に繰り出して、顔に日の丸をペインティングをしながら、
右手にビール、左手にはインスタでサッカー観戦することが大事なことだと思っている人に、
もっとサッカーを好きになるきっかけになればいいなと思います。
ロンドンのパブでは、それこそ80歳くらいのおばあちゃんが、SBのフリーランニングについて賛辞を送り、
カウンターのチャンスで前線に送るボールがほんの少し短くチャンスを逃すと、大手を振って激怒します。
サッカーが本当に身近になった一方で、まだまだ欧州を日本ではサッカー観戦のレベルに大きな差があるなぁと感じることもあります。
映画やドラマなど、これだけ視聴者がコンテンツを自由に選択できる昨今において、
もしかしたら字幕の切り替えのように、サッカーも解説者を視聴者が選択する日も遠くない将来あるかもしれません。
そのときに、「この人の解説を聞きながらサッカーを見たい」と思える解説者が、今の日本に何人いるかはわかりませんが、戸田さんはその中でも特筆される存在であることは間違いありません。
指導者を目指していらっしゃるため、そのとき、まだ解説を続けているかはわかりませんが、
今のうちに、戸田さんの解説を堪能して来シーズンのサッカー観戦を楽しみたいと思います。
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解説者の流儀 単行本(ソフトカバー) – 2018/5/30
戸田 和幸
(著)
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2002年ワールドカップ日韓大会で、赤いモヒカンという外見と、
相手エースに仕事をさせないつぶし屋として脚光を浴びた戸田和幸。
2013年シーズンで現役引退後は、国内外のサッカー中継で解説者として活躍。
サッカーに対する高い理解力と分析眼、そして、それを丁寧に言語化する彼の仕事は、
多くのサッカーファンから厚い信頼を寄せられている。
「解いて説く。それが解説者の仕事。
サッカーは難解だからこそ、すべての人のために言語化する」
という彼の矜持は、マニアはもちろん、観戦初心者にとっても、
サッカーを見る楽しみを伝える戸田和幸の仕事となっている。
もくじ
[第1章 サッカー解説者とは]
[第2章 解説者の準備]
[第3章 18年のプロサッカー人生]
[第4章 解説者の現場]
[第5章 解説者の苦悩]
[第6章 解説者の進化]
[第7章 解説者の監督論]
[第8章 解説者の戦術論]
[第9章 解説者の選手論]
[第10章 解説者の審判論]
[第11章 解説者が抱く危機感]
[終章 解説者、指導者となる]
相手エースに仕事をさせないつぶし屋として脚光を浴びた戸田和幸。
2013年シーズンで現役引退後は、国内外のサッカー中継で解説者として活躍。
サッカーに対する高い理解力と分析眼、そして、それを丁寧に言語化する彼の仕事は、
多くのサッカーファンから厚い信頼を寄せられている。
「解いて説く。それが解説者の仕事。
サッカーは難解だからこそ、すべての人のために言語化する」
という彼の矜持は、マニアはもちろん、観戦初心者にとっても、
サッカーを見る楽しみを伝える戸田和幸の仕事となっている。
もくじ
[第1章 サッカー解説者とは]
[第2章 解説者の準備]
[第3章 18年のプロサッカー人生]
[第4章 解説者の現場]
[第5章 解説者の苦悩]
[第6章 解説者の進化]
[第7章 解説者の監督論]
[第8章 解説者の戦術論]
[第9章 解説者の選手論]
[第10章 解説者の審判論]
[第11章 解説者が抱く危機感]
[終章 解説者、指導者となる]
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2018/5/30
- ISBN-10480031481X
- ISBN-13978-4800314819
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- 単行本(ソフトカバー) : 255ページ
- ISBN-10 : 480031481X
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- Amazon 売れ筋ランキング: - 357,539位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,857位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
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2019年5月12日に日本でレビュー済み
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2020年9月26日に日本でレビュー済み
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彼自身も書いているが、中盤の壊し屋のイメージしかなかった。トルシエが、日本のグアルディオラといった時には突っ込んだけど、海外の試合の開設などが非常にわかりやすく今回興味をもって本を読んだ。
彼がどの程度頭を使っていたプレイヤーだったのかを理解していなかった自分を発見した。
面白かったです。あとは指導者になってどこまで能力出せるかに期待。
彼がどの程度頭を使っていたプレイヤーだったのかを理解していなかった自分を発見した。
面白かったです。あとは指導者になってどこまで能力出せるかに期待。
2018年6月10日に日本でレビュー済み
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2013年の引退から戸田和幸選手を再びテレビで目にしたのは、CSスカパーで放送されたエールディビジの解説者としてでした。最初こそ非常に情報量の多い解説でしたが、次第に言葉を選び、コンパクトに、そして何よりロジカルにゲームの戦況を分析する洗練された視点は、今では日本のサッカー解説者でトップに挙げるサッカーファンも少なくないと思います。当然地上波にも露出が増え、某番組でロシアW杯における起用法のプレゼンバトルを見た時、非常にプレゼンテーションと言葉の選び方がうまく、ロジカルな考察に長けている人だなと感じていました。
本書はそうした彼が解説者として「どうサッカーを読み解くか」「言語化」「メディアのあり方」「選手」「戦術」「指導者・監督」などについて現時点での彼の考えをまとめた本です。終始一貫しているのは、彼があらゆる物事について「なぜ?」「どうして?」を突き詰めて「考える」人間であるということ。「実際に起きている事象を理解することに努め、比較し、分析し、検討する」と語っており、勘のよい方ならピンとくると思いますがこれは仕事・ビジネスにおいても非常に重要なことです。おそらく彼はサッカー解説者でなくとも優秀なビジネスマン、経営者になれたのかもしれません。彼は自身を「でこぼこなキャリア」と語っていますが、そうした泥にまみれた体験からロジカルな思考が蓄積されたのでしょう。(余談ですが、彼はアドラーやドラッガーも読んでいるそうです)。
例えば失点したシーン――GKやCBにスポットが当たることが多いですが、彼はその失点における「起点」を探します。その過程、なぜボールが奪われたのか、なぜすばやく守備に転じられなかったのか、カウンターをくらった原因は何か。「カウンターを許したとなれば、ディフェンダーは単に事故処理に立ち会ってしまっただけにすぎない。失点は、ボールを失った局面に起因しているからだ」と彼は語り、サッカーがいかに戦術的で、いかにチームのスポーツであるか、ということを繰り返し強調しています。それをわかりやすく読み解き、視聴者に伝えるのが解説者なのだと。
そういった視点が、少しでもメディアや視聴者に備わっていくことが日本サッカーの成長を底上げすると思っていますが、現状は残念ながらCLもW杯もメディアにとってひとつのトピックにすぎず、一瞬の盛り上がりで終わってしまいます(これはオリンピック報道も同様ですね)。読者はメディアへの憤りに大きく賛同できると思いますが、しかし彼は言って終わりではなく、それを気概とロジカルな思考を持って本気で変えようとしている。そういった熱さが本書を通して伝わってきます。試合前に注目選手を挙げないこと、安易なキーワード(デュエルなど)に逃げないこと、人対人という一瞬だけを切り取らないこと、地上波とCSでは言葉を使い分ける(アタッキングサードなど)、そして解説者としての仕事に「知った気にならないこと」、間違いがあればすぐに謝罪すること。彼の人間的な流儀、ロジカルな地頭の良さ、謙虚な姿勢、ブレない信念には学ぶところが多いです。
実際のゲームの事例や選手に対する言及はそこまで多くないですが、一番名前が多くでてくる選手はCR7でもメッシでもなく、シティのデ・ブライネです。彼の好みがよく理解できるセレクトですが、そのほかにもクラブならナポリ、アタランタ、ドルトムント、監督ならグアルディオラ、サッリあたりでしょうか(代表やハリルジャパンも少し触れています)。戦術や戦略における詳細な解説や分析、現在のサッカーのトレンド含め、このあたりもう少し掘り下げて読みたい思いもありますが、そうした戦術的な書は次回に期待したいと思います。
サッカーをあまり知らない人なら発見の連続、サッカーファンなら「こういう考えの人が日本にいてよかった」と大きな納得感を得られる良書だと思います。そして、おそらくはそう遠くない未来に、彼が日本を率いて戦うこともあるかもしれない、戦ってほしい――読後にそう思わせてくれます。解説者として観察眼を磨き上げている彼が、いつか監督としても大成することに期待しています。
本書はそうした彼が解説者として「どうサッカーを読み解くか」「言語化」「メディアのあり方」「選手」「戦術」「指導者・監督」などについて現時点での彼の考えをまとめた本です。終始一貫しているのは、彼があらゆる物事について「なぜ?」「どうして?」を突き詰めて「考える」人間であるということ。「実際に起きている事象を理解することに努め、比較し、分析し、検討する」と語っており、勘のよい方ならピンとくると思いますがこれは仕事・ビジネスにおいても非常に重要なことです。おそらく彼はサッカー解説者でなくとも優秀なビジネスマン、経営者になれたのかもしれません。彼は自身を「でこぼこなキャリア」と語っていますが、そうした泥にまみれた体験からロジカルな思考が蓄積されたのでしょう。(余談ですが、彼はアドラーやドラッガーも読んでいるそうです)。
例えば失点したシーン――GKやCBにスポットが当たることが多いですが、彼はその失点における「起点」を探します。その過程、なぜボールが奪われたのか、なぜすばやく守備に転じられなかったのか、カウンターをくらった原因は何か。「カウンターを許したとなれば、ディフェンダーは単に事故処理に立ち会ってしまっただけにすぎない。失点は、ボールを失った局面に起因しているからだ」と彼は語り、サッカーがいかに戦術的で、いかにチームのスポーツであるか、ということを繰り返し強調しています。それをわかりやすく読み解き、視聴者に伝えるのが解説者なのだと。
そういった視点が、少しでもメディアや視聴者に備わっていくことが日本サッカーの成長を底上げすると思っていますが、現状は残念ながらCLもW杯もメディアにとってひとつのトピックにすぎず、一瞬の盛り上がりで終わってしまいます(これはオリンピック報道も同様ですね)。読者はメディアへの憤りに大きく賛同できると思いますが、しかし彼は言って終わりではなく、それを気概とロジカルな思考を持って本気で変えようとしている。そういった熱さが本書を通して伝わってきます。試合前に注目選手を挙げないこと、安易なキーワード(デュエルなど)に逃げないこと、人対人という一瞬だけを切り取らないこと、地上波とCSでは言葉を使い分ける(アタッキングサードなど)、そして解説者としての仕事に「知った気にならないこと」、間違いがあればすぐに謝罪すること。彼の人間的な流儀、ロジカルな地頭の良さ、謙虚な姿勢、ブレない信念には学ぶところが多いです。
実際のゲームの事例や選手に対する言及はそこまで多くないですが、一番名前が多くでてくる選手はCR7でもメッシでもなく、シティのデ・ブライネです。彼の好みがよく理解できるセレクトですが、そのほかにもクラブならナポリ、アタランタ、ドルトムント、監督ならグアルディオラ、サッリあたりでしょうか(代表やハリルジャパンも少し触れています)。戦術や戦略における詳細な解説や分析、現在のサッカーのトレンド含め、このあたりもう少し掘り下げて読みたい思いもありますが、そうした戦術的な書は次回に期待したいと思います。
サッカーをあまり知らない人なら発見の連続、サッカーファンなら「こういう考えの人が日本にいてよかった」と大きな納得感を得られる良書だと思います。そして、おそらくはそう遠くない未来に、彼が日本を率いて戦うこともあるかもしれない、戦ってほしい――読後にそう思わせてくれます。解説者として観察眼を磨き上げている彼が、いつか監督としても大成することに期待しています。
2018年11月9日に日本でレビュー済み
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熱い思いのこもった本です。
私自身アメフトをよく見るのですが、戸田氏の解説の考え方は結構アメフトの解説に近いと思いました。「個」だけでは説明できない面白さがチームスポーツの醍醐味だと思います。
戸田氏には是非アメフトとサッカーの相違点について伺ってみたいと思いました。
スポーツファンにはお勧めの一冊です。
私自身アメフトをよく見るのですが、戸田氏の解説の考え方は結構アメフトの解説に近いと思いました。「個」だけでは説明できない面白さがチームスポーツの醍醐味だと思います。
戸田氏には是非アメフトとサッカーの相違点について伺ってみたいと思いました。
スポーツファンにはお勧めの一冊です。
2018年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戸田さんの解説を初めて聞いたのはNHKなのですが、自信に満ち溢れた、戦術的視野で見たときの見方が「こんなにおもしろいのか!」と言う?解説だと思いました。
まだ全部読んではいませんが、これは間違いなく当たりです。
まだ全部読んではいませんが、これは間違いなく当たりです。
2018年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普段戸田さんの解説はとてもわかりやすく、しかも知らない事が次々と出てくる。その背景もよくわかった
2019年2月5日に日本でレビュー済み
タイトル通り、
戸田氏が解説者としてどういう心構えで仕事に臨んでいるか、
というのが語られる本だったと思います。
解説の現場で起きること要求されることなどを交え、
戸田氏が伝えたいこと、伝えるために意識していること、
わかりやすいキャッチコピーをTV側から提示されて、
それに沿ったコメントを要求されたりすることに抵抗を感じ、
自分なりの視点でサッカーの本質を伝えたい、
そういうスタンスを崩さない、
そういったポリシーが綴られていたように思います。
実際のゲームの分析を主とした本ではありません。
戸田氏の解説に興味を持った方なら、
ふ〜ん頑張れ、とそんな感じで読める本だと思います。
戸田氏が解説者としてどういう心構えで仕事に臨んでいるか、
というのが語られる本だったと思います。
解説の現場で起きること要求されることなどを交え、
戸田氏が伝えたいこと、伝えるために意識していること、
わかりやすいキャッチコピーをTV側から提示されて、
それに沿ったコメントを要求されたりすることに抵抗を感じ、
自分なりの視点でサッカーの本質を伝えたい、
そういうスタンスを崩さない、
そういったポリシーが綴られていたように思います。
実際のゲームの分析を主とした本ではありません。
戸田氏の解説に興味を持った方なら、
ふ〜ん頑張れ、とそんな感じで読める本だと思います。
2018年7月1日に日本でレビュー済み
この人のサッカー解説は面白い。
解説そのものへ挑戦する気持ち、
視点を提供したいという意思、
サッカーに対する愛を感じる。
この本はその背後にある物語の
一部をみせてくれる。
そうだったんだという感じ。
文体は少しかたいが、内容には
引き込まれた。
解説そのものへ挑戦する気持ち、
視点を提供したいという意思、
サッカーに対する愛を感じる。
この本はその背後にある物語の
一部をみせてくれる。
そうだったんだという感じ。
文体は少しかたいが、内容には
引き込まれた。