6000円台で手に入るGUのメンズセットアップ(スーツ)をレビュー!仕事でもカジュアルでも使える!

暑い日々が続きますが、夏のセールもひと段落したところで、ショップ店頭は早くも秋の気配。2017年の秋冬のトレンドは「ドレス」とのことで、実際にいくつかのショップ店員さんにヒアリングした限りでも、「ドレス」の象徴であるジャケットやセットアップが豊富にラインナップされる模様です。

そんな中でも、ぜひ押さえておきたいセットアップをGUで発見したので、ご紹介します。※ドレスとカジュアルについてはこちらをご参照ください。http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

 スタンダードなきれいめデザインとシルエット

まずはジャケットです。「テーラードジャケット」の名前の通り、かっちりとしたジャケットなので、オンで使うにも問題ない作りである一方、「いかにもスーツ」という表情のないプレーンなデザインと、肩パッドが薄い(強調されていない)、細身できれいめなシルエット。コーディネート次第でいかようにも使える、とても汎用性の高いアイテムです。

それではディテールをひとつひとつ見ていきましょう。

袖は一般的なテーラードジャケットと同様、4つの飾りボタンがあります。

ポケットも一般的なテーラードジャケットで標準的なふた付きのフラップポケット。

ボタンはプラスチックですが、いかにもな安っぽさはありません。ボタンの色はジャケットの色によって異なるのですが、特にダークブラウンのジャケットのボタンは色の入り方がきれいです。

裏地はいわゆる“背抜き”で、背中部分の裏地だけがありません。背抜きは「通気性がよいため暑い季節向きの仕立てである」と言われていますが、25度以上の時に着ると、さすがにまだちょっと暑すぎますね。秋口以降に着るのが望ましいようです。

形はトレンド感のある細身シルエットです。身長178cm、体重64kgで細身の筆者は、肩幅44cm、身幅52cm、袖丈61cmのMサイズでほぼジャストサイズです。生地に伸縮性があるため、動きやすさも確保されています。

ダークブラウンが映えるウールライクな生地

一般的なスーツの生地にはウールが使われていますが、このジャケットの素材は「ウールライク」な肌触りのよい化繊が使われています(表示上「ポリエステル65%・レーヨン34%・ポリウレタン1%」となっています)。ビジネススーツの光沢感とはやや異なりますが、上品な艶感があり、チープな印象はありません。

あらためて後述しますが、同じデザインのアイテムで色が8種類(内2種類はストライプ)ある中で、今回ご紹介しているダークブラウンが最もよい発色です。これが3990円(税別)であることを見抜ける人は、そうはいないのでは。

コーデの一例です。ジャケットが無地なので、中には柄物を入れるとバランスがよいです。例えばストライプのシャツであれば、クリーンな印象に。

もう少しカジュアルに着るならカットソーを。これも悪目立ちしない柄物をチョイス。

もう少し気温が下がれば、カットソーにニットを重ねてみてもよいですね。

ジャケットの色自体がダークトーンな上に、これからは“脱地味”がトレンドなので、明るめの色をチョイスした方がよいでしょう。特にセットアップで着る場合、そもそも全体的にかっちりしている上に、明るい色のニットであってもその大部分がジャケットで隠れてしまうので、カジュアル過ぎる印象にはなりません。

足首を引き締める秀逸なスラックス

続いてパンツについてです。ジャケットと同素材のスラックスが、たった1990円(税別)で、とても秀逸。単品でも使い勝手のよいアイテムに仕上がっています。

ジャケットと同様に、艶があるウールライクな生地で、真ん中にはスマートな印象を強めるセンタープレス。シンプルでクリーンなスラックスです。

ストンとした落ち感があるため、カジュアル感の象徴であるシワがつきにくく、常にクリーンな印象を保つことができます。

また、ひざを曲げ伸ばししてもひざ裏にシワがつきにくいのもうれしいところ。伸縮性がある上に触感もよい生地なので、ストレスフリーな履き心地です。

そしてシルエットも優秀です。腰周りやふともも周りにはゆとりがありつつ、裾に向かって細くなっている“テーパードシルエット”。足首は首や手首と並んで人の視線を集めるところなので、ここをキュッと細く見せることはオシャレの重要なポイントなのです。

このスラックスの裾幅は、裾上げ後の幅が約17cm(商品はMサイズ、裾幅は筆者の実測)です。ちなみに筆者はユニクロの股下76cmのパンツでジャストサイズです。

セットアップで使う際は、ロールアップして抜け感を出すのも一手です。くるぶしが隠れるくらいの長さで裾上げされることをオススメします。

色の選び方のご参考に

http://urx.red/F0NH

今回ご紹介したセットアップは、それぞれ6色展開。今回ご紹介したダークブラウンのほかに、ブラック、グレー、ネイビー、オフホワイト、ブルーがあります。また、同型のセットアップで、ストライプが2種類(グレーとネイビー)あります。

どれを選ぶかはもちろんお好みですが、筆者がこの8種類の中で最もオススメなのはダークブラウン。シンプルなブラウンカラーのセットアップは、なかなか見かけないものです。

明るいブラウンではないので、悪目立ちしないのもありがたいところ。上述の通り、ボタンの色も加点要素です。

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ブラック、ネイビー、グレーについては、それぞれ単体でチープ感があるわけではないものの、他店で同様のアイテムが多数展開されているため、比較対象になりやすい点で不利といえます。

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オフホワイトとブルーは生地にラインのデザインが入っています。オフホワイトは、20代の方が着る分には“大人っぽさ”が出るかもしれませんが、30代以上が着ると逆に少々“おじさん用スーツ感”が出てしまう気がするので、あまりオススメできません。

その点ブルーについては同じラインのデザインでも、ベースカラーの濃さゆえに目立たちません。ややビジネス感が強く感じられますが、年代を問わず使いやすいのでは。

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ストライプはグレーがオススメです。ベースカラーのグレーは地味ですが、白いストライプによってほどよい“脱地味”感があり、クリーンなイメージに仕上がっています。

一方でネイビーに細いストライプのデザインは、他店の高級スーツにも多く見られるため、比較するとどうしても力不足に感じられてしまいます。結論としては、ダークブラウン、ブルー、グレー(ストライプ)の3点がオススメです。以上ご参考まで。

セットアップを気軽に楽しみましょう。

このセットアップの魅力は、ベーシックなデザインときれいめのシルエット、そしてほどよい生地感が三位一体となっている点です。コーディネート次第で、ドレスアップするにもカジュアルダウンするにも調整しやすい使い勝手のよさ。

こんな便利なアイテムが税込7000円以内でそろうのです。お気軽にワードローブに加えてみてはいかがでしょうか。

EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。